インターネットの普及・手数料の自由化によって、短期売買投資家が急拡大している。これまで一般的に負け組とされてきた一般投資家がプロ化してきたことによって、これまでの儲かる投資パターンが書き換えられようとしている。移動平均、RSI、一目均衡表、三角保合い、ヘッド・アンド・ショルダー、酒田五法など、誰もが知り尽くした伝統的投資手法によって、投資家が同じ方向に動くことが多くなり、新規で逆のポジションを建てる投資家の比率も少なくなった
その結果、伝統的手法によって利益を上げようと待ち構えるポジションに対し、損失を被るはずのポジション(伝統的投資手法に逆らったポジション)の比率がアンバランスとなり、相場が伝統的パターンとは逆の方向に動くことが多くなっている。そして、ある程度振り落とされた後に本来のトレンドが発生したりする。伝統的投資手法は、投資の精鋭集団(プロの中のプロ)にしかけられた罠として利用されようとしている。オールドエコノミーからニューエコノミーへと産業構造が転換している今、相場の世界でも「ニューテクニカル投資手法」が必要不可欠になってきた。
ニューテクニカル投資手法では、まずファンダメンタルズと伝統的投資手法を熟知することから始まる。どのタイミングで大量の投機玉が誘発されるか、どの水準でロスカットされるか、を知ることで先回りしたポジションを建てることができる。プロが存在する市場では歴史的に繰り返されてきたことであるが、商品・株式・債券・為替を実践投資家の立場から簡潔にその手法をマニュアル化したものはない。
マックスバリューでは、中原 駿氏が実践で習得した売買手法を項目別に分類し、究極シリーズとして一般投資家にもわかりやすく解説している。現役ディーラーとして高パフォーマンスを誇る中原氏の投資マニュアルは、一般投資家が中原氏の水準に達するまでの「膨大なコストと時間」を削減することだろう。ファンダメンタルズ・テクニカルを熟知した上での「中原流ニューテクニカル投資手法」は、情報が氾濫し、ボラティリティーが高まっている現在の相場には最適な投資手法と言える。
現在までマニュアル化されている戦略は次の5つ。
@ トレンドの判定 Aブレイクアウト戦略 Bアンチトレンド戦略 Cトレンド戦略 D中期反転パターン
<ニューテクニカルの哲学>
「伝統的チャートパターンを忘れよ」
1960〜1970年代の代表的なチャートパターンは意味を成さない。中勢のパターンで小勢のポジションをとることになり、時間がずれてしまうためである。長いタイムフレームの中で短い期間をやっても短期トレーダーは勝てない。
「予測をなすべからず」
精度の高い予測でもプラスマイナス3営業日は誤差が生じるため、反転ポイントであっても、行くところまで行くから短期トレーダーは負けてしまう。短期トレーダーは、相場反転前の極端なプライスの上下にはついてゆけないし、ついてゆく必要性もない。
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